この本この行: 読書メモと引用メモ


書評未満。読書感想文未満。
読んだ本のエッセンスと引用を、コンパクトに書き留めています。読書のきっかけになれば幸いです。
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田んぼアートのキセキ

田んぼアートのキセキ

  • 作者:葛西 幸男
  • 出版社:主婦と生活社
  • 発売日: 2015-07-17

読書メモ

2015年7月刊。
舞台は「田んぼアート」の村、青森県の田舎館(いなかだて)村。
著者は、ここの副村長さん。

冒頭のカラー写真集が楽しい。
10種類の稲を使って、アートを表現しているのだそう。

田んぼアートの完成度は、遠近法を取り入れる前と後で段違い。
現在は、真上ではなく、ななめ横(展望台)から見たときにキレイに見えるように、計算して作られている。

田んぼアートの見学者は、年間で数万人も来るとのこと。
そんなに人気だったとは知らなかった。


引用メモ

「富士山と羽衣伝説」は10種類の稲で表現した絵柄。(p.25)
ひと口に「稲で文字を描く」と言っても、実際にやるとなると簡単ではありません。
現在では田んぼアートの作図はパソコン上で作製し、役場の職員が測量を行って、図面を田んぼ上に落とし込んでいきます。(p.36)
現代の稲作に欠かせない存在といえるのが、種もみを発芽させ、田植えのできる大きさまで育てる「育苗農家」の存在です。苗の生育には水の与え方や温度管理など、デリケートな作業が求められるため、ハウス内で行われます。(p.102)
紫色の稲は研究所では同じ水田に違う品種の苗を植える際の、境目に目印として植える品種として、使用していました。
品種の境目はテープを張って区別する方法もありますが、稲穂が風に揺れて混じってしまうこともあるのです。それをハッキリと区別するためには一定の幅で、境目に色のついた稲を植えたほうが分かりやすいんです。(p.147)

(太字は引用者による)


関連リンク

田んぼアートの村 | 田舎館村
青森県田舎館村のホームページ


田んぼアートのキセキ

葛西 幸男 主婦と生活社 2015-07-17
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この本、この行

若い皆さん、老眼というのはある日突然やって来るのです。(p.12)

読書メモ

2015年8月刊。15年目に突入した、朝日新聞の連載エッセイ。
本巻の掲載期間は、2013年8月から、2014年10月まで。

前巻では、愛犬が亡くなったり、新しい奥さんが来たりいろいろあったけど、今回はプライベートは穏やかな期間だったみたい。

100分間のワンシーンワンカット(長回し)の『大空港2013』、観たい。

かみさんは、この本を読んで、老眼鏡 リーディンググラスを買いに行く決心をした。


引用メモ

本来自分は一脚本家である。既に決まった企画を受けて、プロデューサーの意向に従ってホンを書く。それが僕の仕事のやり方だったはず。(p.33)
「フラ」というのは、舞台用語と言っていいのだろうか、落語家や喜劇俳優がよく使う言葉。ステージに出た瞬間、お客さんがなんだか笑ってしまう、そんな「雰囲気」のこと。それは技術でどうにかなるものではなく、持って生まれたものだ。(p.72)
僕は、自分で演出をするようになってから、取材で「役者の新しい一面を引き出すのがうまいですね」と言われることがある。とんでもない話だ。新しい一面なんか、どうすれば発見出来るのか、僕にはさっぱり分からない。(p.115)
我ながら、唖然となる。僕はこの14年間、一体何をしてきたのだ。脂が乗ったはずの40代を、自分は無駄に過ごしてきたのではないか。依然として、プロフィルに載る代表作は、舞台は「笑の大学」、ドラマは「王様のレストラン」、映画は「ラヂオの時間」。すべて、この連載が始まる前に作ったもの。なんということだ。
これだから、過去を振り返るのは嫌なのだ。たまに振り返ると、こんな感じになる。(p.130)
18年前とは違い、今の僕は分かっている。長年の経験で得た知恵がある。ここまで大きな壁ではなかったけど、これまでだって、何度も壁にはぶつかってきた。だが、壁というものは、ゴールの近くにあるものなのである。だから、壁にブチ当たった時は、「ようやくここまで来たぞ」と、むしろ喜ぶべきなのだ。(p.182)
三谷幸喜のありふれた生活13 仕事の虫

三谷幸喜 朝日新聞出版 2015-08-20
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皇室とっておき

皇室とっておき

  • 作者:朝日新聞社
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 発売日: 2015-08-07

この本、この行

2006年に(中略)両陛下がお忍びで散策したことがありました。(中略)両陛下は乾門から皇居の外に歩いて出てきました。(中略)乾門前には横断歩道がありますが、両陛下は赤信号で信号が変わるのを待ちました。普段、両陛下が車で移動する場合、信号はすべて青になりますから、信号待ちをする珍しい光景にとても驚いたのを覚えています。(p.33)

読書メモ

2015年8月刊。
朝日新聞デジタルの連載「皇室とっておき」(2013年〜)を再構成した本。

150ページ程度のコンパクトな本。
皇室の方々が、1人1エピソードの形で、読みやすくまとまっている。

写真も豊富で、知らなかったことが多く、面白い。
巻末の写真入り家系図とプロフィールは、分かりやすくていい資料。

「両陛下が車で移動する場合、信号はすべて青になる」とは知らなかった。
信号機に一体どんな仕掛けが…。

自分は皇室に関する知識はあまり持っていなかったけど、面白く読めた。
もともと皇室に詳しい人には、ちょっと内容が物足りないかも。


引用メモ

皇室を語るには、「伊勢神宮」をはずすことはできない――。宮内庁を担当する記者には代々、そう引き継がれています。皇室の祖先とされる神、天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる三重県伊勢市の伊勢神宮は、昔から皇室とのゆかりが深く、全国の神社の中でも別格に位置づけられる神社です。(p.82)
現行の皇室典範では、皇族の女性は、天皇や皇族以外と結婚すると、皇室を離れることになっており、この際、国から一時金が贈られます。皇室の予算について定められた皇室経済法によると、支給の理由は「皇族であった者としての品位保持の資に充てるため」。金額は、総理大臣を議長とし、衆参両院の議長や宮内庁長官らで構成される皇室経済会議で決められます。(p.130)
皇室とっておき

朝日新聞社 朝日新聞出版 2015-08-07
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関連リンク

皇室の写真付き系図とプロフィール(朝日新聞「皇室とっておき」より)

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