読書メモ

2015年6月刊。
キャッチーなタイトルで思わず手に取る。

「できない人」は、自分の能力を判断する力が無いので、できる人と勘違いしてしまう。
「できる人」は、自分の足りないところまで気が回るので、自己評価が低くなりがち。
…と著者は言う。

タイトルのこと以外で、後半に書かれていたのが「一人になる時間も大事」だということ。
これは同感。


引用メモ

「ポジティブになろう」といったスローガンが世の中に広まりすぎたため、元々楽観的すぎる人、物事を深く考えない人による勘違いが横行している感がある。そういったスローガンは、元々ネガティブに考えすぎる人に向けたものなのである。(p.35)
能力の低い人ほど自分の能力を著しく過大評価しており、逆に能力のとくに高い人は自分の能力を過小評価する傾向があることを実証してみせた。(中略)
それに加えて、これら一連の実験によって証明されたのは、能力の低い人は、ただ何かをする能力が低いというだけでなく、自分の能力が低いことに気づく能力も低いということであった。 まさにこのことが、「なぜか仕事のできない人ほど自信をもっている」ということの理由といえる。(p.40)
群れたがる人は、相手の異質性を認めることができない。相手の感受性や考えが自分と違うことが気に入らない。そのままの相手を認めることができない。ゆえに、相手が共感してくれなかったり、賛同してくれなかったりすると、ムキになって相手を否定し、こちらに合わさせようとする。(p.155)
甘えというのは、相手と自分にズレがあることを受け入れず、一心同体であるかのように思い込もうとする心理である。幻想的な一体感を理想とし、それが持てない相手を自分の世界から排除しようとする。甘えが強く、自他の分離ができていないのだ。相手も同じように感じたり考えたりするのでないと気が済まない。
そのようなタイプは、もちろん自分の方もできるだけ相手に合わせようとする。自分も無理をしてでも合わせているんだから、相手もこちらに合わせるべきだという感覚を持つ。 ゆえに、合わせない相手に対しては「許せない」という思いが湧き、感情的な反応を示したりする。(p.156)
一人になることで、世界は狭まるどころか、逆に世界は広がる。本を読んだり、想像の世界に遊んだり、思索に耽ったりすることによって、想像力が飛翔し、さまざまな言葉の連鎖が広がっていく。
ゆえに、情報や刺激を遮断して自分に浸る時間をもつべきだ。ぼっちでいられる自律的な姿勢は逞しさのあらわれであり、カッコ悪いどころかカッコいいのだ。ぼっちをカッコ悪いとみなす風潮があるが、それを改める必要がある。(p.216)

薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ)

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