読書メモ

2015年8月刊。
日本経済新聞に1ヶ月間連載された「私の履歴書」をまとめた、欽ちゃんの自叙伝。

苦労した下積み時代から、テレビでの絶頂期、そして73歳で入学した大学生活。
読みやすい文章でスルスルと読める。優しさがにじみ出ているような語り口。

後半の書き下ろしの、大学生活の話がよかった。
入学の理由のひとつは「新しいものをつくりだす武器になるはず」。
まだまだ現役。


引用メモ

僕はあんまり謙虚な人間ではない。そんな僕を叱りつけ、励まし、助けてくれた人たちが大勢いる。この本で改めて気がついたけれど、世の中恩人だらけだ。(p.4)
(長男の)一童は浪人中、「大学を出て銀行に勤めたい」と言うので、僕は「大学に行って無駄だったな、と思うような仕事しなよ」と助言した。しばらくすると、「俺、大学行かないで弁当屋で働くよ」。「それ、最高だね」と僕は褒めた。弁当屋さんで汗をかきながら人間や社会を見るんだ。
「なんでそうなるの!!」と(妻の)澄子さんはあきれ返った。「あんたの影響で3人ともわけのわかんない人生送っているじゃないの!」と怒ってる。(p.167)
(大学生活について)付け焼き刃じゃない本物の教養を身につけたい、そんな気持ちも強くありました。教養は簡単に自分のものになるわけではないけれど、「挑戦してみよう」と考えた。それが新しいものをつくり出す武器になるはずなんだ、と思っている。(p.173)
「講義を疑うことが大事ですよ。自分で本を読んだり考えたりして、意見をどんどん言ってください。それが大学で学ぶということなんです」。教授のこの言葉に感動した。(p.184)
ダメなやつほどダメじゃない ―私の履歴書

萩本 欽一 日本経済新聞出版社 2015-08-20
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