サントリー対キリン

サントリー対キリン

  • 作者:永井 隆
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014-11-22

読書メモ

2014年11月刊。
キリンとサントリー、両社の特徴と戦略の比較。
両社の歴史を振り返りながら、それぞれの過去と現在の立ち位置、そしてこれからの戦略が丁寧に語られている。

私も大好きなビール「ハートランド」(キリン)は、元々は同名のビアホールのみで提供されていたものだったとは。

中でも興味深かったのは、以下の2点。

  • ビール類の税金の高さ
  • キリンビバレッジ社長 佐藤章 さんのリーダー論

ビール類の税金の高さは、今まであまり意識したことがなかったけど、他の国に比べて日本のビール税は高いそうだ。
350ml 缶で、約3分の1は税金なのだとか。高いなあ。
最近、各社が「第3のビール」から、高い「ビール」に回帰しているのも、このビールの高い税率が背景にあるとのこと。


引用メモ

世界のなかでも日本のビールの税金が高いのは、戦費調達という歴史的な役割があったためだ。戦後となり、戦費調達の必要性はなくなったのに、高額なビール税だけはなぜか残っている。(p.99)
一番搾りをコアとする強化策への転換の背景には、増税の動きがある。 キリンが強みをもつ家庭用の発泡酒と第3のビールは酒税が低い。350ミリリットル缶で比較すると、ビールは77円、発泡酒は47円、第3のビールは28円だ(14年11月現在)。(p.192)
財務省は、ビール類の3つ、および(中略)アルコール飲料の税率を、将来はひとつにしていく考えをもっている。ビール類ならば、ビールは下げ、第3は上げるという方向だ。(キリンはビールの比率が他社よりも低いため)税制改正が実行されてしまうと、キリンは不利になる。(p.193)

サントリー対キリン

永井 隆 日本経済新聞出版社 2014-11-22
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