読書メモ

2015年2月刊。
地図に詳しい今尾さんが、珍しい地名の場所を訪ねて、その名前の由来を聞きに行った散歩録。

今尾さんの本にしては地図が少なくてさみしいな…と思っていたら、暖かみのあるほのぼのした文体に癒やされながら、楽しく読んだ。

「談合坂」も、言われてみれば確かに珍地名。


引用メモ

(名古屋市営地下鉄の)名城線は日本の地下鉄では唯一環状運転を行っている路線で、特筆すべきなのはJR山手線や大阪環状線のように「内回り」「外回り」というわかりにくい用語を使わず、「右回り」「左回り」にしていることだ。内回り外回りという言葉は実に不便で、「左側通行だから、えーとどちらを走るんだっけ」という思考を利用者に強いる。(p.56)
低湿地は江戸のゴミ捨て場でもあり、それに運河を浚渫した泥も加わり、それらが積み上げられたところに町場が築かれている。
付け加えれば、江戸時代のゴミはすべて土に還るものなので、現在のプラスチックとかビニール混じりの金属片といった厄介なものは一切ないから、よほど環境に優しかったに違いない。(p.111)

ふらり珍地名の旅 (単行本)

今尾 恵介 筑摩書房 2015-02-19
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