読書メモ

2015年3月刊。
前作の『朝霧』から実に17年ぶりの《円紫さんと私》シリーズ。
今回は「日常の謎」ではなく、古典文学の「原典」を探す旅。

前作で完結したと思っていたので、うれしい。
内容は難しいけど、美しい日本語にうっとり。


引用メモ

原稿という楽譜が、形をとったものが本だ。本を作るというのは演奏することだ。曲を愛するなら優れた演奏を聴きたいと思うのは自然ではないか。(p.11)
思いついたことがあると口にしたくなる性分だから、仕方がない。謎と書いたカードがあったら、つい表に返したくなってしまう。(p.75)
広くいえば、活字の大きさから紙の質、手触りまで、そこに含まれるだろう。演奏によって音楽は、その色合いを変える。 それこそが、本を手に取るということだろう。(p.202)

太宰治の辞書

北村 薫
新潮社 2015-03-31
by ヨメレバ