読書メモ

2013年12月刊。
NHKの職員向け内部資料を市販用にアレンジした、時代考証の虎の巻。

「時代考証」とは、歴史ドラマや戦中・戦後のドキュメンタリーなどの制作時に「史的に余計なものを取り除く」作業のこと。

例えば、「座布団」は明治以降に普及したものなので時代劇では使うべきではないとか、馬の「蹄鉄」は明治に西洋から輸入されたので時代劇では NG とか。

知的な雑学満載で、歴史があまり得意でない私でも、とても楽しく読めました。
10,000ページを超えるという「考証メモ」を吟味して、文庫サイズで市販してくれたことに感謝!


引用メモ

ドラマの時代考証とは、番組で取り上げられる史実・時代背景・美術・小道具等をチェックして、なるべく史的に正しい形にしていく作業です。(p.21)
完全な史実ではないフィクションだからこそ考証は大事なのです。ドラマに求められるのは「正しい史実」ではなく「こうだったらいいな」というフィクションの面白さです。架空の世界をよりそれらしく見せるために考証ほど頼りになるツールはありません。(p.26)

考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫)

大森 洋平
文藝春秋 2013-12-04
by ヨメレバ